高血圧症hypertension

高血圧症とは?

高血圧症とは?

血圧とは血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことです。
血圧は心臓が収縮して血液を押し出すときに高くなり、拡張して血液の流れが緩やかなときに低くなります。
血液を押し出すときの最も高い血圧が収縮期血圧(上の血圧)、拡張して血液の流れが緩やかなときの最も低い血圧が拡張期血圧(下の血圧)です。
日本高血圧学会の高血圧診断基準によると、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上の場合を高血圧と診断します。
高血圧は自覚症状がほとんどなく気づきにくいため、毎年健診を受けることがとても重要です。

高血圧症の原因

高血圧症は生活習慣の乱れから来ることがほとんどです。
原因としては以下の要素が挙げられます。

  • 塩分の摂りすぎ
  • 食生活の乱れ:野菜・海藻・果物などの不足(ビタミンやミネラル不足)
  • 暴飲暴食
  • アルコールの飲みすぎ
  • 運動不足
  • 喫煙
  • 精神的なストレス
  • 自律神経の乱れ

高血圧が進んで動脈硬化になると、心臓では狭心症や心筋梗塞、心不全など、また脳では、脳梗塞、脳出血などの脳血管障害を引き起こす恐れが高くなります。

高血圧症の対策

高血圧症の対策として、食生活の改善、適度な運動、十分な睡眠、適切な温度管理などがあります。
しかし最も重要な対策はなんといっても食生活の改善です。
塩分や炭水化物を控え、食物繊維やカリウム・マグネシウム・カルシウム、そしてタンパク質を多く取りましょう。

「必要な栄養素や控えるべき食物を挙げられてもイメージが湧かない」
「自分1人では食事制限を続けられる気がしない」
そう思われる患者さまも多いことでしょう。

そんな方に向けて、当院では月2回、土曜日の午前中に管理栄養士による栄養指導を行っています。

患者さまに取り入れていただきやすいよう、個々の患者さまの健康状態や症状に合わせた野菜をはじめとする食材と、おすすめの調理方法をご提案します。
例えば昨夜のメニューをお聞きし、より具体的に「もう一品、野菜の副菜を増やしましょう」と、見えやすい方法でお伝えしています。

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